ロキソニンは上乗せ料金の対象?2027年3月からの負担増と市販ロキソニンSとの違い
2027年3月から、処方薬のロキソニンに上乗せ料金がかかる案が検討中です。市販のロキソニンSとの違いや、胃腸・ぜんそくへの注意点をわかりやすく解説します。
結論:ロキソニンは上乗せ料金の対象(案)
処方薬のロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)は、2027年3月から始まる「上乗せ料金」(正式名称:OTC類似薬の特別の料金)の対象となる案が出ています。 対象になると、これまでの窓口負担に加えて、薬代の4分の1が追加でかかります。 ただし、対象品目は国の告示で最終決定されるため、現時点では「案」の段階です。
💡 ロキソニン1錠あたりの上乗せ額
ロキソニン錠60mgの薬価は10.8円。上乗せ額は約2.7円/錠です。1回7日分(21錠)なら約57円の追加負担となります。
上乗せ料金とは?仕組みをやさしく解説
上乗せ料金は、市販薬で代用できる処方薬に追加の負担を求める新しい制度です。 2026年5月に成立した改正健康保険法にもとづき、2027年3月から始まる予定です。
対象となる薬の条件
市販薬と成分・使い方が同じで、1日の最大量も同じ医療用医薬品が対象です。 厚生労働省の案では、77成分・約1,100品目が挙げられています。
負担の計算方法
| 項目 | 計算式 |
|---|---|
| 上乗せ料金 | 薬剤費(薬そのものの値段)の4分の1 |
| 残りの薬剤費 | 通常の1〜3割負担 |
| 診察料・調剤料 | 変更なし |
薬代1,000円の薬で比較
| 負担割合 | 従来の負担 | 新制度後 | 増加額 |
|---|---|---|---|
| 3割負担 | 300円 | 約480円 | 約180円 |
| 2割負担 | 200円 | 400円 | 200円 |
| 1割負担 | 100円 | 約330円 | 約230円 |
負担割合が低い人ほど、増加の割合が大きくなる点に注意が必要です。
ロキソニンが対象になる理由
ロキソニンの成分「ロキソプロフェン」は、市販薬でも同じ成分・同じ量で販売されています。 そのため、「市販薬で代用できる」とみなされ、対象候補に挙がっています。
医療用と市販の比較
| 項目 | 処方薬(ロキソニン錠) | 市販薬(ロキソニンS) |
|---|---|---|
| 成分 | ロキソプロフェン | ロキソプロフェン |
| 1錠の量 | 60mg | 60mg |
| 分類 | 医療用医薬品 | 第1類医薬品 |
| 購入方法 | 医師の処方箋が必要 | 薬剤師の説明を受けて購入 |
医療用も市販も、1錠あたりの成分量は同じ60mgです。 この「同一性」が、上乗せ料金の対象となる根拠になっています。
⚠️ ジェネリックなら上乗せ額は小さい
ジェネリック(後発医薬品)は薬価が安いため、上乗せ額も小さくなります。医師や薬剤師に相談してみましょう。
市販のロキソニンSを買うときの注意点
市販のロキソニンSは「第1類医薬品」に分類されています。 これは、薬局で薬剤師から説明を受けないと購入できないカテゴリーです。
第1類医薬品とは
副作用や飲み合わせに注意が必要な薬が指定されています。 購入時には、薬剤師が体調や持病について確認します。 必ず正直に答え、不安な点は質問しましょう。
特に注意が必要な人
以下に当てはまる人は、ロキソプロフェンの使用に注意が必要です。
- 胃腸障害のある人・過去にあった人 ロキソプロフェンは胃の粘膜を傷つけやすい性質があります
- ぜんそくの既往がある人 「アスピリンぜんそく」を起こすリスクがあります
- 腎臓の機能が低下している人 腎臓への負担が増える可能性があります
- 他の鎮痛薬を使っている人 成分が重複して副作用が強まることがあります
🚨 胃腸・ぜんそくの既往がある人は要相談
市販のロキソニンSを買う前に、薬剤師に必ず相談してください。状態によっては別の薬をすすめられることがあります。
上乗せ料金の対象外になる人もいる
上乗せ料金がかからない人についても検討が進んでいます。 以下の人は、対象外とする方向で議論されています。
- こども
- がんや難病など、配慮が必要な慢性疾患のある人
- 低所得者
- 入院患者
- 医師が長期使用などを医療上必要と判断した人
詳細は厚生労働省の検討会で整理中です。 自分が対象外になるかどうかは、かかりつけ医に確認するのが確実です。
処方薬と市販薬、どちらを選ぶべきか
上乗せ料金が始まると「市販薬のほうが安いのでは」と考える人もいるでしょう。 しかし、安易に切り替えることはおすすめできません。
処方薬を続けたほうがよい場合
- 持病があり、医師が経過を見ている
- 他の薬を複数飲んでいる
- 定期的な検査が必要な状態
- 薬の量や種類を医師が調整している
市販薬で対応できる可能性がある場合
- 一時的な痛みや症状への対処
- 医師から「市販薬でも大丈夫」と言われている
- 持病がなく、薬の飲み合わせの心配がない
判断に迷ったら、医師や薬剤師に相談してください。 自己判断での切り替えは、思わぬ健康被害につながることがあります。
処方薬と市販薬の違いについて詳しく知りたい方は、ロキソニンの詳細ページをご覧ください。
他に上乗せ料金の対象になる薬は?
上乗せ料金の対象候補(案)には、ロキソニン以外にも多くの薬が含まれています。
対象候補の例(案)
| 分類 | 薬の例 |
|---|---|
| 鎮痛薬 | ロキソニン、ボルタレン外用 |
| 花粉症・アレルギー薬 | アレグラ、アレジオン、クラリチン、タリオン |
| 点鼻薬 | フルナーゼ、ナゾネックス |
| 保湿剤 | ヒルドイド |
| ステロイド外用薬 | リンデロンV、ベトネベートN、ロコイド |
| 去痰薬 | ムコダイン |
| 便秘薬 | マグミット、ラキソベロン |
| 抗真菌薬 | ラミシール外用 |
| 抗ウイルス薬 | ゾビラックス軟膏 |
対象外の例(案に含まれない)
- カロナール(アセトアミノフェン単剤)
- ガスター(ファモチジン)
- モーラステープ(ケトプロフェン)
- 漢方薬全般(葛根湯など)
自分が使っている薬が対象かどうかは、上乗せ料金の対象薬一覧で確認できます。
まとめ:不安なら医師・薬剤師に相談を
ロキソニン(ロキソプロフェン)は、2027年3月から上乗せ料金の対象になる案が出ています。 市販のロキソニンSと成分・量は同じですが、購入には薬剤師の説明が必要です。
胃腸障害やぜんそくの既往がある人は、特に注意が必要です。 処方薬から市販薬への切り替えは、必ず医師や薬剤師に相談してから判断してください。
この記事は情報提供を目的としており、医療行為や診断の代替となるものではありません。 症状や治療については、必ず医師・薬剤師にご相談ください。
出典:
- 厚生労働省「OTC類似薬の特別の料金 制度の考え方」 https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001621875.pdf
- 厚生労働省「対象77成分一覧(案)」 https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001621851.pdf
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