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2027年3月から、病院の薬の一部に「上乗せ料金」が始まります

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制度解説

OTC類似薬の「上乗せ料金」とは?2027年3月から病院の薬で何が変わる

2027年3月から、市販薬と同じ成分の処方薬に「上乗せ料金」がかかります。保険適用は続きますが、薬代の4分の1が追加負担に。対象・金額・かからない人を解説します。

公開: 2026-09-23更新: 2026/9/23

結論:保険はなくならないが、一部の薬で負担が増える

2027年3月から、病院でもらう薬の一部で「上乗せ料金」が始まります。

保険適用がなくなるわけではありません。 従来の1〜3割負担は残ったまま、対象の薬だけ追加の負担が発生します。

対象は「市販薬でも買える成分」を含む処方薬です。 ロキソニン、アレグラ、ヒルドイドなど、なじみ深い薬が多く含まれています。

💡 まず確認したい方へ

対象の薬や制度の全体像はOTC類似薬の上乗せ料金ガイドで詳しく解説しています。


「上乗せ料金」とは何か

正式名称は「OTC類似薬の特別の料金」です。 根拠となる改正健康保険法は、2026年5月に成立しました。

仕組みをひとことで言うと

対象の薬を処方されたとき、薬代の4分の1が追加負担になります。

従来の定率負担(1〜3割)とは別に、上乗せ料金がかかります。 診察料や調剤料などの技術料は、これまでどおり変わりません。

対象となる薬の条件

次の3つをすべて満たす処方薬が対象です。

  • 市販薬と同じ成分である
  • 投与経路が同じ(飲み薬・塗り薬など)
  • 1日の最大用量が市販薬と同等

こうした薬を「OTC類似薬」と呼びます。 「市販薬で代替できる可能性がある薬」という意味です。


いつから、いくらかかるのか

実施時期

2027年3月(令和8年度中)に開始予定です。

対象品目の最終決定は、国の告示で確定します。 現在の情報は「案」の段階であることにご注意ください。

上乗せ料金の計算方法

項目内容
上乗せ料金対象薬剤の薬価の4分の1
定率負担残り4分の3に対して1〜3割
技術料従来どおり(変更なし)

⚠️ 計算のポイント

上乗せ料金は薬価そのものの4分の1です。定率負担は、上乗せ後の残額に対してかかります。

薬代1,000円の薬を例にすると

負担割合従来の負担新制度での負担増加額
3割負担約300円約480円+約180円
2割負担約200円約400円+約200円
1割負担約100円約330円+約230円

増加額は負担割合が低い方ほど大きくなります。 これは上乗せ料金が「割合に関係なく一律4分の1」だからです。


対象となる薬の例(案)

厚生労働省が2025年12月に示した案では、77成分・約1,100品目が対象候補です。

代表的な対象薬(案)

分類薬の例
痛み止めロキソニン(ロキソプロフェン)
アレルギー薬アレグラ、アレジオン、クラリチン、タリオン、ザジテン
点鼻薬フルナーゼ、ナゾネックス
塗り薬(痛み止め)ボルタレン外用、セルタッチ、インテバン
塗り薬(保湿)ヒルドイド(ヘパリン類似物質)
ステロイド外用薬リンデロンV、ベトネベートN、ロコイド
去痰薬ムコダイン(カルボシステイン)
風邪薬PL配合顆粒
便秘薬マグミット、ラキソベロン、テレミンソフト坐薬
抗真菌薬ラミシール外用
抗ウイルス薬ゾビラックス軟膏
その他イソジン、白色ワセリン、ケラチナミン、MS温シップ

対象外となる薬の例(案に含まれない)

以下の薬は、現時点の案には含まれていません。

  • カロナール(アセトアミノフェン単剤)
  • ガスター(ファモチジン)
  • ジルテック、ザイザル(抗アレルギー薬の一部)
  • モーラステープ(ケトプロフェン)
  • リンデロンVG(ゲンタマイシン配合のため)
  • 漢方薬全般(葛根湯など)
  • ロペミン、ナウゼリン、メジコン

自分の薬が対象か、名前で調べることができます。


実際の上乗せ額はいくらか

薬価基準(2026年8月時点)をもとに、具体的な金額を見てみましょう。

薬の名前薬価上乗せ額
ロキソニン錠60mg10.8円/錠約2.7円/錠
アレグラ錠60mg20.9円/錠約5.2円/錠
ヒルドイドソフト軟膏0.3%(25g)17.7円/g約111円/本
ロキソニンテープ100mg18.2円/枚約4.6円/枚
マグミット錠330mg6.3円/錠約1.6円/錠
ムコダイン錠500mg10.8円/錠約2.7円/錠
ゾビラックス軟膏5%90.6円/g約22.7円/g

多くの薬で、1回の処方あたり数十円〜数百円の増加が見込まれます。

ジェネリック医薬品は薬価が安いため、上乗せ額も小さくなります。


上乗せ料金がかからない人

以下に該当する方は、対象外とする方向で検討されています。

対象外となる見込みの人

  • こども
  • がん・難病など配慮が必要な慢性疾患のある人
  • 低所得者
  • 入院患者
  • 医師が長期使用等を医療上必要と判断した人

🚨 まだ検討中です

詳細は厚生労働省の検討会で整理中です。正式決定は今後の告示をお待ちください。


今後の見通し

2027年度以降は拡大の可能性

政府は、令和9年度(2027年度)以降について次の検討を予定しています。

  • 対象範囲の拡大
  • 料率(現在は4分の1)の引き上げ

政府はこの制度で年約900億円の医療費削減を見込んでいます。


市販薬への切り替えは慎重に

「上乗せ料金がかかるなら市販薬にしよう」と考える方もいるかもしれません。

しかし、自己判断での切り替えはおすすめしません。

切り替え前に確認すべきこと

  • 市販薬と処方薬では、含有量が異なることがある
  • 持病や他の薬との飲み合わせに注意が必要
  • 症状の経過を医師が把握できなくなるリスク

気になる方は、かかりつけの薬剤師・医師にご相談ください。 費用と安全性のバランスを一緒に考えてもらえます。


まとめ

項目内容
開始時期2027年3月予定
上乗せ額対象薬剤の薬価の4分の1
対象77成分・約1,100品目(案)
対象外の人こども、難病患者、低所得者など(検討中)
保険適用継続される(なくならない)

制度の開始後も、保険診療は続きます。 必要以上に不安にならず、正確な情報を確認しましょう。

最新情報や自分の薬が対象かどうかは、OTC類似薬の上乗せ料金ガイドでご確認いただけます。


この記事は、法律や制度の一般的な解説を目的としています。 個別の症状・治療についての判断は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。


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