クスリノコンパス

2027年3月病院の薬の一部に「上乗せ料金」が始まります

調べる ›
制度解説

【2027年3月開始】自分の薬が上乗せ料金の対象か調べる方法|お薬手帳・薬袋から成分名を見つけるコツ

2027年3月から始まる上乗せ料金。自分の薬が対象かどうかは「成分名」で判断します。お薬手帳や薬袋から成分名を見つける方法を、具体例を交えてわかりやすく解説します。

公開: 2026-10-14更新: 2026/10/14

結論:「成分名」が分かれば対象かどうか調べられる

2027年3月から、一部の処方薬に上乗せ料金がかかります。 自分の薬が対象かどうかは「成分名」で判断できます。 お薬手帳・薬袋・薬の説明書のどれかがあれば、成分名は必ず見つかります。

この記事では、成分名の探し方と、対象かどうかの調べ方を解説します。


上乗せ料金とは何か(かんたんにおさらい)

上乗せ料金(正式名称:OTC類似薬の特別の料金)は、2027年3月に始まる新制度です。 市販薬と同じ成分の処方薬を使う場合、通常の負担に加えて薬代の4分の1を追加で払います。 厚生労働省の案では、77成分・約1,100品目が対象とされています。

💡 上乗せ料金の計算例

薬代1,000円の薬の場合、上乗せ料金は250円。3割負担の人は約300円→約480円に増えます。

対象になるかどうかは、薬の「商品名」ではなく「成分名」で決まります。 そのため、まず自分の薬の成分名を知ることが大切です。


「先発名」「成分名」「ジェネリック名」の違いを知る

薬の名前には3つの種類があります。 これを理解しておくと、お薬手帳を見たときに混乱しません。

名前の種類例(解熱鎮痛薬の場合)特徴
先発名(商品名)ロキソニン最初に開発した会社がつけた名前
成分名(一般名)ロキソプロフェン薬の有効成分そのものの名前
ジェネリック名ロキソプロフェンNa錠「〇〇」成分名+メーカー名の組み合わせ

先発名(商品名)とは

「ロキソニン」「アレグラ」「ヒルドイド」などは先発名です。 最初に薬を開発した製薬会社がつけた、いわばブランド名です。 テレビCMや市販薬でもよく聞く名前が多いでしょう。

成分名(一般名)とは

成分名は、薬の有効成分そのものの名前です。 世界共通で使われる名前で、どのメーカーの薬でも同じ成分なら同じ名前になります。

  • ロキソニン → 成分名は「ロキソプロフェン」
  • アレグラ → 成分名は「フェキソフェナジン」
  • ヒルドイド → 成分名は「ヘパリン類似物質」

上乗せ料金の対象かどうかは、この「成分名」で判断します。

ジェネリック名の読み方

ジェネリック医薬品(後発医薬品)の名前は、独特の形式になっています。

「成分名+剤形+規格+「メーカー略称」」 という構成です。

例を見てみましょう。

ジェネリック名成分名メーカー
ロキソプロフェンNa錠60mg「サワイ」ロキソプロフェン沢井製薬
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「トーワ」フェキソフェナジン東和薬品
ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「ニプロ」ヘパリン類似物質ニプロ

ジェネリック名を見たら、最初の部分(カギカッコの前まで)が成分名です。 「Na」「塩酸塩」などは化学的な表記なので、気にしなくて大丈夫です。

⚠️ ジェネリック名の見分け方

「〇〇〇「△△」」のように、最後にカギカッコでメーカー名がついていればジェネリックです。最初の部分が成分名になります。


お薬手帳から成分名を探す方法

お薬手帳には、処方された薬の情報が記録されています。 成分名は必ず書かれていますが、探し方にコツがあります。

紙のお薬手帳の場合

薬局で貼ってもらうシールを確認しましょう。 多くの場合、次のどちらかの形式で書かれています。

パターン1:薬品名の下に成分名が書かれている

ロキソニン錠60mg
(ロキソプロフェンナトリウム水和物)

パターン2:ジェネリック名で書かれている

ロキソプロフェンNa錠60mg「サワイ」

この場合、「ロキソプロフェン」が成分名です。

電子お薬手帳(スマートフォンアプリ)の場合

アプリによって表示形式は異なります。 薬の名前をタップすると、詳細画面で成分名が確認できることが多いです。 「一般名」「成分」などの項目を探してください。


薬袋から成分名を探す方法

薬袋(やくたい)とは、薬局でもらう薬が入った袋のことです。 袋の表面に薬の情報が印刷されています。

薬袋に書かれている情報

項目内容
薬品名商品名またはジェネリック名
用法・用量1日何回、何錠飲むか
効能・効果何に効く薬か
注意事項飲み合わせや副作用の注意

成分名は、薬品名の近くに小さく書かれていることがあります。 見つからない場合は、薬品名をメモして調べましょう。

💡 薬袋が見つからないときは

次に薬局に行ったとき、薬剤師に「この薬の成分名を教えてください」と聞けば、すぐに教えてもらえます。


薬の説明書(薬剤情報提供書)から探す方法

薬局では、薬と一緒に「薬の説明書」がもらえます。 正式には「薬剤情報提供書」といいます。 A5〜A4サイズの紙で、薬ごとに1枚ずつ渡されることが多いです。

説明書の見方

説明書には、必ず次の情報が書かれています。

  • 薬品名:商品名またはジェネリック名
  • 成分名:「一般名」「成分」などの項目
  • 効能・効果:何に効く薬か
  • 用法・用量:飲み方・使い方
  • 注意事項:副作用や飲み合わせ

成分名は「一般名」という項目に書かれていることが多いです。 見出しを探してみてください。


成分名が分かったら対象かどうか調べる

成分名が分かれば、上乗せ料金の対象かどうか調べられます。 当サイトでは、薬の名前から対象かどうかを調べるページを用意しています。

自分の薬が対象か、名前で調べる

商品名でも成分名でも検索できます。 まずは気になる薬の名前を入力してみてください。

対象成分の代表例(厚労省案)

参考までに、対象とされている代表的な成分を紹介します。

商品名(先発名)成分名分類
ロキソニンロキソプロフェン解熱鎮痛薬
アレグラフェキソフェナジン花粉症・アレルギー薬
アレジオンエピナスチン花粉症・アレルギー薬
ヒルドイドヘパリン類似物質保湿剤
ムコダインカルボシステイン去痰薬
マグミット酸化マグネシウム便秘薬

一方で、カロナール(アセトアミノフェン単剤)やモーラステープ(ケトプロフェン)、漢方薬(葛根湯など)は案に含まれていません。

🚨 最終決定前の「案」です

2025年12月時点の厚労省案であり、最終的な対象品目は国の告示で確定します。今後変更される可能性があります。


対象だった場合にどうするか

自分の薬が対象だと分かっても、すぐに何かを変える必要はありません。 上乗せ料金がかかっても、保険適用は続きます。

判断のポイント

以下のような点を、医師や薬剤師と相談してみてください。

  • 症状の程度:市販薬で対応できる程度か、処方薬が必要か
  • 持病との関係:他の薬との飲み合わせは大丈夫か
  • 対象外になる可能性:慢性疾患や医師の判断で除外されるか

対象外とする方向で検討されている人には、こども・がんや難病などの慢性疾患がある人・低所得者・入院患者などがあります。 医師が長期使用を医療上必要と判断した場合も、対象外となる可能性があります。

市販薬への切替は自己判断しない

「対象になるなら市販薬に変えよう」と思う方もいるかもしれません。 しかし、処方薬と市販薬では用量や使い方が異なることがあります。 必ず医師や薬剤師に相談してから判断してください。

市販薬の選び方については、こちらのページで詳しく解説しています。

市販薬で代用できる?選び方と注意点


薬剤師・医師に相談するときのコツ

成分名を調べておくと、相談がスムーズになります。 以下のような聞き方がおすすめです。

「2027年から始まる上乗せ料金について教えてください。私の薬の〇〇(成分名)は対象になりますか?」

「対象になる場合、私は除外される条件に当てはまりますか?」

「この薬を市販薬に変えることはできますか?変えないほうがいい理由があれば教えてください」

薬剤師は薬の専門家です。 遠慮せずに質問してみてください。


まとめ

  • 上乗せ料金の対象かどうかは「成分名」で決まる
  • お薬手帳・薬袋・薬の説明書に成分名は必ず書かれている
  • ジェネリック名は「成分名+メーカー名」の形式
  • 成分名が分かれば、当サイトで対象かどうか調べられる
  • 対象でも、医師の判断や持病により除外される場合がある
  • 市販薬への切替は自己判断せず、必ず専門家に相談する

この記事は制度や医薬品に関する情報提供を目的としています。 医療行為や診断の代替にはなりません。 具体的な判断は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。


出典:

この記事を送る

見出しと要点が入った文章です。「読んでおいて」と一言添えて送れます。

【2027年3月開始】自分の薬が上乗せ料金の対象か調べる方法|お薬手帳・薬袋から成分名を見つけるコツ 2027年3月から始まる上乗せ料金。自分の薬が対象かどうかは「成分名」で判断します。お薬手帳や薬袋から成分名を見つける方法を、具体例を交えてわかりやすく解説します。

https://www.kusuri-compass.com/columns/auto_20261014_0_t03/