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2027年3月から、病院の薬の一部に「上乗せ料金」が始まります

自分の薬は対象?調べる
制度解説

【2027年3月開始】上乗せ料金はいくら?1割・2割・3割負担別の計算例と薬代で差が出る理由

2027年3月から始まる上乗せ料金の計算方法を解説。薬代1,000円の薬で180〜230円増える仕組みと、ジェネリックや軟膏・保湿剤で差が出る理由を具体例で説明します。

公開: 2026-09-24更新: 2026/9/30

結論:薬代の4分の1が上乗せされ、負担割合が低い人ほど増額幅が大きい

2027年3月から、一部の処方薬に「上乗せ料金」(正式名称:OTC類似薬の特別の料金)が導入されます。

薬代(薬剤費)の4分の1が、通常の1〜3割負担とは別に加算される仕組みです。

薬価の安いジェネリック(後発医薬品)では上乗せ額が小さく、軟膏や保湿剤のように薬代が大きい薬では差が大きくなります。


上乗せ料金の計算の仕組み

基本ルール

上乗せ料金は、対象薬剤の薬剤費の4分の1です。

残りの4分の3に対して、通常の定率負担(1割・2割・3割)がかかります。

診察料や調剤料などの技術料には、上乗せはありません。

💡 計算式のイメージ

上乗せ料金 = 薬剤費 × 1/4 定率負担分 = 薬剤費 × 3/4 × 負担割合

薬代1,000円の薬で計算してみる

具体的な数字で見てみましょう。

薬代が1,000円の薬を処方された場合の計算例です。

負担割合制度変更前上乗せ後増加額
3割負担300円約480円+約180円
2割負担200円400円+200円
1割負担100円約330円+約230円

上乗せ料金は一律250円(1,000円の4分の1)です。

残りの750円に対して、それぞれの負担割合がかかります。

⚠️ 負担割合が低い人ほど増額幅が大きい

1割負担の方は約230円増、3割負担の方は約180円増と、低い負担割合の方が増額幅は大きくなります。


薬の種類によって上乗せ額はこんなに違う

薬価と上乗せ額の具体例

実際の薬で、1回あたりの上乗せ額を見てみましょう。

上乗せ額は薬価(薬そのものの値段)の4分の1です。

薬の名前薬価上乗せ額(1単位あたり)
ロキソニン錠60mg10.8円/錠約2.7円/錠
アレグラ錠60mg20.9円/錠約5.2円/錠
マグミット錠330mg6.3円/錠約1.6円/錠
ムコダイン錠500mg10.8円/錠約2.7円/錠
ロキソニンテープ100mg18.2円/枚約4.6円/枚
ヒルドイドソフト軟膏0.3%(25g)17.7円/g約111円/本
ゾビラックス軟膏5%90.6円/g約22.7円/g

錠剤1錠あたりでは数円程度の上乗せです。

しかし、1回の処方で何日分か出されることが多いため、1回の処方あたりでは数十〜数百円の増加になります。


薬代が高い薬・安い薬で差が出る理由

理由1:外用薬は使用量が多い

軟膏やクリームなどの外用薬(塗り薬)は、使用量が多くなりがちです。

ヒルドイドソフト軟膏を例にとると、25gチューブ1本で上乗せ額は約111円になります。

乾燥肌などで複数本処方される場合、上乗せ額も比例して増えます。

理由2:薬価そのものが高い薬がある

ゾビラックス軟膏(ヘルペスの塗り薬)は、1gあたり90.6円と薬価が高めです。

そのため上乗せ額も1gあたり約22.7円と大きくなります。

薬のタイプ上乗せ額の傾向理由
錠剤・カプセル比較的小さい1回の量が少ない
軟膏・クリーム大きくなりやすい使用量が多い
高薬価の薬大きい薬価の4分の1のため

ジェネリックだと上乗せ額は小さくなる

薬価が安いぶん、上乗せ額も下がる

ジェネリック(後発医薬品)は、先発品より薬価が安く設定されています。

上乗せ額は薬価の4分の1なので、ジェネリックを使えば上乗せ額も小さくなります。

💡 ジェネリックへの切り替えで負担軽減

すでにジェネリックが出ている薬の場合、切り替えることで上乗せ額を抑えられる可能性があります。主治医や薬剤師に相談してみましょう。


上乗せ料金がかからない場合もある

対象外となる方向で検討されている人

以下の方は、上乗せ料金の対象外とする方向で検討が進んでいます。

  • こども
  • がん・難病など配慮が必要な慢性疾患のある人
  • 低所得者
  • 入院患者
  • 医師が長期使用等を医療上必要と判断した人

詳細は厚生労働省の検討会で整理中です。

最終的な対象範囲は、国の告示で確定します。

🚨 この記事の情報は「案」の段階です

現在公表されている77成分・約1,100品目は案であり、変更される可能性があります。最新情報は厚生労働省の発表をご確認ください。


自分の薬が対象かどうか調べるには

処方されている薬が上乗せ料金の対象になるかどうか、気になる方も多いでしょう。

対象薬の一覧や検索方法については、OTC類似薬 上乗せ料金とは?のページで詳しく解説しています。


まとめ

2027年3月から始まる上乗せ料金について、ポイントを整理します。

  • 薬剤費の4分の1が上乗せされる
  • 負担割合が低い人ほど増額幅が大きい(1割負担で約230円増、3割負担で約180円増)
  • ジェネリックは薬価が安いぶん上乗せ額も小さい
  • 軟膏・保湿剤は使用量が多く、上乗せ額が大きくなりやすい
  • 1回の処方あたりでは数十〜数百円の増加になることが多い

薬剤師・医師に相談しましょう

この記事は制度の仕組みを説明するものであり、医療行為や診断の代替にはなりません。

処方薬から市販薬への切り替えが適切かどうかは、ご自身の症状や体質によって異なります。

自己判断せず、必ず薬剤師や医師に相談してください。


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