アレジオンは上乗せ料金の対象?2027年3月からの花粉症薬と市販薬の違い
2027年3月から、処方薬のアレジオンは上乗せ料金の対象案に含まれています。市販のアレジオン20との違いや、1日1回就寝前に服用する花粉症薬の特徴を解説します。
結論:アレジオンは上乗せ料金の対象案に含まれる
2027年3月から始まる「上乗せ料金」(正式名称:OTC類似薬の特別の料金)。 処方薬のアレジオンは、対象の77成分案に含まれています。 市販のアレジオン20と同じ成分・用量のため、対象になる見込みです。
💡 上乗せ料金とは
市販薬と同じ成分の処方薬に、薬代の4分の1が追加される制度です。 2027年3月から始まる予定で、対象は厚生労働省の案で77成分・約1,100品目です。
アレジオンの成分と用量
アレジオンの有効成分は「エピナスチン」です。 抗ヒスタミン薬と呼ばれる、アレルギー症状を抑える薬です。
処方薬と市販薬の比較は以下のとおりです。
| 項目 | 処方薬アレジオン | 市販アレジオン20 |
|---|---|---|
| 成分 | エピナスチン塩酸塩 | エピナスチン塩酸塩 |
| 1回の用量 | 20mg | 20mg |
| 服用回数 | 1日1回 | 1日1回 |
| 服用タイミング | 就寝前 | 就寝前 |
成分・投与経路・1日最大用量が同じため、上乗せ料金の対象案に含まれています。
1日1回・就寝前の花粉症薬という特徴
アレジオンの大きな特徴は、1日1回の服用で済むことです。 就寝前に飲むため、日中に飲み忘れる心配がありません。
花粉症シーズンは毎日の服用が必要です。 1日1回タイプは、継続しやすいメリットがあります。
⚠️ 眠気に注意が必要
アレジオンは比較的眠気が少ない薬ですが、ゼロではありません。 服用後の車の運転や機械操作には注意が必要です。
上乗せ料金でいくら増えるのか
上乗せ料金の計算方法は次のとおりです。
- 対象薬剤の薬代の4分の1が「上乗せ料金」になる
- 残り4分の3に通常の負担割合(1〜3割)がかかる
- 診察料や調剤料は変わらない
薬代1,000円の場合の負担額を比較しました。
| 負担割合 | 現在の負担 | 上乗せ後 | 増加額 |
|---|---|---|---|
| 3割負担 | 300円 | 約480円 | +約180円 |
| 2割負担 | 200円 | 400円 | +200円 |
| 1割負担 | 100円 | 約330円 | +約230円 |
負担割合が低い方ほど、増加の影響を受けやすい仕組みです。
処方薬と市販薬の違いを知る
処方薬と市販薬には、いくつかの違いがあります。
価格面での違い
- 処方薬は健康保険が使える(1〜3割負担)
- 市販薬は全額自己負担
- 上乗せ料金が始まると、処方薬の負担は増える
医療面での違い
- 処方薬は医師の診断に基づく
- 市販薬は自己判断で購入する
- 他の薬との飲み合わせは薬剤師に相談できる
詳しい違いはアレジオンの処方薬と市販薬の比較ページをご覧ください。
上乗せ料金の対象外になる人
上乗せ料金には、配慮が必要な方への例外が検討されています。
対象外とする方向で検討中の方
- こども
- がん・難病など配慮が必要な慢性疾患のある方
- 低所得者
- 入院患者
- 医師が長期使用等を医療上必要と判断した方
詳細は厚生労働省の検討会で整理中です。 最終的な対象品目は国の告示で確定します。
🚨 自己判断での薬の変更は危険
上乗せ料金を避けるために、自己判断で薬を変えないでください。 必ず医師や薬剤師に相談してから判断しましょう。
他の花粉症薬も対象案に含まれる
花粉症の飲み薬では、複数の薬が対象案に含まれています。
| 薬の名前 | 成分名 | 対象案に含まれるか |
|---|---|---|
| アレグラ | フェキソフェナジン | 含まれる |
| アレジオン | エピナスチン | 含まれる |
| クラリチン | ロラタジン | 含まれる |
| タリオン | ベポタスチン | 含まれる |
| ザジテン | ケトチフェン | 含まれる |
| ジルテック | セチリジン | 含まれない |
| ザイザル | レボセチリジン | 含まれない |
同じ花粉症の薬でも、市販薬があるかどうかで対象が分かれます。
花粉症薬全般については花粉症・アレルギーの薬と上乗せ料金で詳しく解説しています。
点鼻薬も対象案に含まれる
花粉症では、飲み薬と点鼻薬を併用することがあります。 点鼻薬の一部も対象案に含まれています。
- フルナーゼ点鼻液(対象案に含まれる)
- ナゾネックス点鼻液(対象案に含まれる)
飲み薬と点鼻薬の両方が処方されている方は、上乗せ額が増える可能性があります。
今後の制度変更の可能性
2027年度(令和9年度)以降について、政府は次の検討を予定しています。
- 対象範囲の拡大
- 料率の引き上げ
現在は薬代の4分の1ですが、将来的に引き上げられる可能性があります。 政府は年約900億円の医療費削減を見込んでいます。
市販薬への切り替えは慎重に
「上乗せ料金がかかるなら市販薬に変えよう」と思うかもしれません。 しかし、自己判断での切り替えはおすすめしません。
切り替え前に確認すべきこと
- 他に飲んでいる薬との相互作用
- 持病との関係(緑内障、前立腺肥大など)
- 妊娠・授乳中の安全性
- 長期使用の適否
これらは医師や薬剤師でないと判断できません。 まずはかかりつけ医や薬局で相談してください。
まとめ:判断は専門家と一緒に
アレジオンは上乗せ料金の対象案に含まれています。 2027年3月以降、処方薬の自己負担は増える見込みです。
ただし、対象外となる方もいます。 最終的な対象品目は国の告示で確定します。
この記事のポイント
- アレジオン(エピナスチン)は対象案に含まれる
- 市販のアレジオン20と同じ成分・用量のため
- 1日1回・就寝前服用で続けやすい花粉症薬
- 眠気に注意が必要
- 配慮が必要な方は対象外の可能性あり
💡 相談先を決めておこう
上乗せ料金について不安がある方は、かかりつけ医や薬局に相談してください。 あなたの状況に合った選択肢を一緒に考えてもらえます。
この記事は医療行為や診断の代替にはなりません。 薬の変更や中止は、必ず医師・薬剤師に相談してください。
出典:
- 厚生労働省「OTC類似薬の保険給付の在り方について」(2025年12月25日 社会保障審議会医療保険部会資料) https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001621875.pdf
- 厚生労働省「OTC類似薬 対象成分一覧(案)」 https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001621851.pdf
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